アコースティックギターのルーツ

アコースティックギターのルーツ

実は東洋からもたらされた?

ギターの歴史を軽くですが紐解いて見ましたが、この項目ではアコースティックギターの起源について話を膨らませていこうと思います。そんな中で実はアコースティックギターが東洋から持ち込まれていたと考えられています。紀元前の時代ではギターの原初とも言うべき姿として弓が挙げられています、その弓から更に派生して直接的な先祖としてリュートが西洋文化の音楽において盛んに利用されるようになりました。そうした中で東洋の、特にアラビアなどの中近東方面の国々の商人からアコースティックギターの原型となる楽器が持ち込まれたと言われているのです。これは先ほど話したリュートとはまた違った流れと見るべきでしょう、しかし国内に入ったことでアコースティックギターも当時においてはリュートの流れを汲んだ楽器として当時の人達から使用されていたことだろう。

その後アコースティックギターの歴史についてはルネッサンスギターとバロックギターに似たデザインとなっているのは、実際のギターの写真を見れば分かるとも思いますが、非常に酷似した特徴を持っていることが分かると思います。しかしそうしたバロックギターを始めとした当時人気のギターについては徐々に衰退して行くこととなる、何故更なる進化を遂げるのではなく映画が後退してしまうような事態になってしまったのかと気になるところですが、それはバロックギターそのものが持っていた性質に原因があったのです。

芸術家の心理曰く、完成された作品ほどつまらないものはないと答える人がいます。常に成長することが出来る可能性を内包していることによって、より芸術は誰も見た事のない更なる高みへと進歩して行く事が出来ると考えられていたのです。この心理は今でも芸術分野で活躍している人達に同様のことが言えるだろう、限界などという言葉で狭められた価値観を持っていてはその先に待っているのは絶望でしかない。絶望の先にもしかしたら更なる道が開けているかもしれないが、そんな深い闇を抜けて更なる境地へと辿り着けるような人間などほとんどいないだろう。

だからこそ芸術作品は未完であればあるほど美しいという考え方もあるからこそ成長できる、そんな考え方がある。そのためにバロックギターのように精錬されすぎたギターは芸術としての存在理由を完成されてしまったがために、後退の道を歩むしかなくなったのだ。そうしたことが原因となって、かつては栄華の頂点を極めることに成功したバロックギターは人々から忘れ去られるほどに存在感を掠めていくこととなってしまう。

古典ギターの台頭

ではこのままギターそのものの歴史が終焉してしまうのかというわけではありません、というよりそもそもその時代でギターの歴史に幕引きが行われていたらこんな話をすることも出来ないのでそれはないです。そうです、当然ですが現在のギターの原型とも言えるギターが当時密かに誕生していたのです。それは当時としてはルネッサンスギターの4コース、バロックギターの5コースではなく、弦の数が6本用意されている『古典ギター』が無名ながら脚光を浴びることになる。

始まりこそ訳などないのかもしれませんが、芸術というものに対して長けた目を持っている人が多かった当時のヨーロッパ地方在住の人々には、むしろこの古典ギターのように道の可能性を秘めて、今後更なる成長を遂げるかもしれないという期待などもあったのだろう。結果的に聴衆の脚光を浴びるようになってからそう時間を費やすことなく、歴史のページにその名を刻み付けるように古典ギターは隆盛を極めるようになっていった。

その後古典ギターは一般市民となる音楽家たちに愛用されるようになると、フランスの宮廷でも親しまれるような国民性を帯びた楽器へと成長していく。それは史実においてもそうですが、当時の風俗画の中で人気があったことを暗に証明している作品が数多く散見されているのも、その証拠となっている。この頃から音楽というものが大衆でも気軽に楽しめるようになって行く時代へと突入することになりますが、楽器を買えるかどうかという点では厳しかったのかもしれない。

クラシックギターの誕生、そして黄金のギター時代へ

古典ギターが西洋文化を中心にその栄華をかつてのバロックギターに負けず劣らずの勢いで成長して行くこととなる、それはまさしく時代の寵児とも言えるほど急激に人々に親しまれる楽器の1つとしてその名を広げていくことになります。その中でギターを扱う作曲家などの著名人が数多く輩出されることになっていく。そしてそんな活躍を見せている音楽家で、『アントニオ・デ・トレース・フラド』によって完成された更なるギターが、『クラシックギター』となっている。

この時代、ギターとしてもっとも長くそして輝かしい黄金時代の開幕となった。その華やかな歴史によってますますギターは音楽を演奏する楽器として、特にクラシックギターとして広義されているアコースティックギターともいえるものが誕生した。誕生した背景にはコンサートホールで演奏しても耐えられる音量と表現力を出すためとして様々な改良が施されていた中で、クラシックギターは誕生しました。それまでどうしてもピアノなどの音楽のブランド品と比べた場合には、どうしても見劣りしてしまうところはあったかもしれないが、ギターの登場によってその進化が改められるようになった。だからこそこの頃からギターの黄金時代と呼ばれるように歴史に、そして業界全体にその名を刻み付けることになるほど人気を博していった。

またこの時代においては現代クラシックギター奏法の父とまで呼ばれていた『アンドレス・セゴビア』の登場によって、それまで不釣合いとされていたクラシックギターのコンサートホールでの演奏を生涯を通して、その素晴らしさをピアノなどに引けを取らないものだと伝えていた。自身のギタリストとしての技術の上達だけでなく、更に後進の指導にも余力を惜しまない姿に対して教育者としても、演奏者としてもその一貫した姿勢に感銘を受けた人々も実に多い。そんな彼の活躍は現在までを通して成功したといえるくらい、芸術的な地位向上を成し得た事はまさに、偉業と呼ぶべきとなっている。